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TOP arrow_forward_ios NEWS arrow_forward_ios 2024.11.27

流通科学大学と産学連携で小野市の新しい特産品開発にチャレンジ。 学園祭でテストマーケティングを行い、来場者から好評を得る。

~小野市産のトマトを使った「トマト米粉パン」と「トマト甘酒」を試食販売~

地域創生を基幹事業とするレッドホースコーポレーション株式会社(本社:東京都墨田区、社長執行役員:山田健介、以下 当社)は、流通科学大学(所在地:兵庫県神戸市)人間社会学部観光学科・西村典芳教授のゼミ(以下 西村ゼミ)との共創で、兵庫県小野市(以下 小野市)の新たな特産品開発に取り組んでいます。

本プロジェクトは西村ゼミが小野市からの依頼で取り組んでいる『特産品認知拡大プロジェクト』の一環で、小野市産の生産物を使った新しい特産品の開発への取り組みです。市内の生産者が作ったトマトを使った「トマト米粉パン」と「トマト甘酒」を企画・製造し、11月9日(土)10日(日)の2日間、流通科学大学の学園祭「りゅうか祭」で試食及びテスト販売を行いました。

当社では、「商品開発が地域を元気にするきっかけになれば」との想いから、自治体や地域の事業者と一体となって、新しい地場産品の開発に取り組んでいます。今回は学生とともに7月より本プロジェクトに取り組み、試作~試食、テスト製造、テストマーケティングを行い、今後、さらに商品をブラッシュアップし、小野市が行う『小野うまいもんブランド』としての認証を学生と一緒に目指していきながら、販売チャネルの開発も行っていきます。

 

流通科学大学西村ゼミが小野市との『特産品認知拡大プロジェクト』に挑戦。特産品の認知拡大に向けて活動。

西村ゼミでは、小野市からの「認証商品のアピール方法や販路拡大など、“特産品として認証されることによるメリット”を充実させたい」という要望を受け、6月より生産者や直売所などでのフィールドワークを重ね、情報収集を行いました。その中で、現状の課題やこれからの展望などをヒアリングしました。フィールドワークでの学びを踏まえ、7月末には中間発表を実施。『小野うまいもんブランド』の認知度向上やPR方法に加え、生産者が抱えている課題の解決策について、それぞれが考えた提案を、小野市の方に向けて発表しました。

中間発表を経て、11月の学園祭・りゅうか祭で模擬店を出店し、小野市の農産品販売や、パッションフルーツ、トマト、きゅうりなどの加工品の試作および試食会を行うことを計画しました。それを受け、西村教授からかねてより交流のあった当社に相談をいただき、協議の上、共創で商品開発に取り組むことになりました。

フィールドワークを行う流通科学大学生

 

全6種の「トマト米粉パン」の試食と「トマト甘酒」の試飲を実施。学園祭でのテストマーケティングが決定。

今回の取り組みは、西村ゼミのゼミ生たちがフィールドワークで訪れた小野市にある農家・NAKAGAWA FARMとの連携です。代表から現状の課題や将来の展望について話を伺い、同社で栽培されているトマトを使った加工品の開発に取り組みました。トマトの旨味や甘味、酸味を活かした商品として考えたのが「トマト米粉パン」と「トマト甘酒」でした。

当社で試作を行い、学生や生産者、関係者に試食・試飲をしてもらいました。「トマト米粉パン」は、丸パンとフランスパンの2種類で、それぞれトマトピューレの含有量の違うもの(45gと60g)など全6種類の試食を行いました。学生たちからは「丸パンの方が食べやすかった」「焼く前と後で両方楽しめそう」「トマトは苦手だったが食べやすかった」といった意見が出ました。また、「トマト甘酒」については、留学生からの「トマトは苦手だが、すごく飲みやすかった」との声もあり、さらに小野市の方から「『甘酒』と聞くと手にとりづらい印象がある。『健康食品』として売り出す等、アプローチ方法を変えてみるのも良いかもしれない」という意見もいただきました。

試食・試飲を経て、「トマト米粉パン」を『RYUKA生考案!お米でつくった丸パン』、「トマト甘酒」を『とまと甘酒』として、11月に開催される学園祭「りゅうか祭」にゼミ生たちが出店する模擬店でのテストマーケティングの実施が決定しました。テストマーケティングにあたり、学生たちにパッケージデザインを選定してもらうなど、協議を重ねていきました。

試食会の様子

 

今後の活動に生きるデータや生の声を収集。今後の活動に活かす。

11月9日(土)10日(日)の2日間、晴天の中、流通科学大学の学園祭「りゅうか祭」が開催されました。ゼミ生が出店した模擬店では、『RYUKA生考案!お米でつくった丸パン』と『とまと甘酒』の試食・試飲及びアンケートの取得、また、商品のテスト販売を行いました。

試食・試飲いただいた方に対するアンケートは各100人分を取得でき、今後の商品の販売方法や『小野うまいもんブランド』の認知拡大方法などの検討に活かせるデータが集まりました。商品背景に興味を持って立ち止まってくださる方も多く、実際に試食を通して生の声を伺えたことで、今後の取り組みに活用できる貴重な機会となりました。

試食いただいた方からは「トマトとのバランスが良く美味しかった。パンについてはチーズでアレンジして食べたい」「トマトが苦手な子どもも美味しいと甘酒やトマトパンを食べていました」「小野市の何かを使うということに意味があると感じた」などの感想をいただきました。

今回、参加したゼミ生からは「商品背景に興味を持って立ち止まってくれる方や実際に試食をして生の声を聞けることは良かった」や「今回アンケート100人分を得ることができたので、それを基に商品の販売方法やうまいもんブランド認知拡大の仕方など引き続き考えていきたい」といった声をもらいました。また、西村教授は「学生たちがフィールドワークで課題を持ち商品にも関わり、販売を体験できたのは有意義でした。地域創生の取り組みとして形になりよかったと思います」と述べました。

本品はこの後、11月17日(日)に開催される『Premium ONSEN・ガストロノミーウォーキングin明石2024』や12月8日(日)に開催される『第11回小野ハーフマラソン2024』でもテスト販売や提供をしていく予定です。これらの活動を経て、本格発売に向けて、いただいた貴重な意見などを参考にしながら検討を重ねていきます。

りゅうか祭でのテストマーケティング

 

自治体や事業者の声に耳を傾け、彼らと共創した新たな商品を開発。

当社では、ふるさと納税のサポート業務に加え、地域の特性を活かした課題解決型の「商品開発」を行うため、本年1月に商品開発部を発足し、本格始動しました。現在、全国50以上の自治体で100アイテム以上の商品開発に取り組んでいます。全国の各自治体の状況や事業者の課題に合わせ、地域資源を活かした新しい地場産品を開発するだけでなく、地域の特徴をコーディネイトし、地域のブランディングを行っていきます。

当社が開発する商品は、地域の生産者の原材料を活用して製造するとともに、地域の事業者の商品とのコラボレーションなどによる地域ならではの“物語”を生み出し、事業者の企業活動の活性化や地域のブランディングをサポートしています。また、ふるさと納税の返礼品としての登録だけでなく、新たな販路開拓もサポートしています。地域のヒト・モノを巻き込んだ商品開発によって、地域を象徴する商品を共に創り上げることで、地域の人々のやる気を引き出し、その結果として生産者の増加や地域の食文化の保護にも貢献できると考えています。新しい地場産品の開発が地域ににぎわいを生み、町を元気にするきっかけとなることを目指し、商品開発部メンバー一同、誇りを持って取り組んでいます。

学生とともにテストマーケティングを行う商品開発部メンバー

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