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父親として、またとない育児体験を満喫できました。

ビジネスソリューションカンパニー CS部門 業務部

和田 重智

現在、小学校3年生の長男をお持ちの和田さん。2021年の10月末に娘さんが生まれた際に育児休業を取得しました。前職で第一子が生まれた時は、育休は取らず今回初取得とのことです。

今回は「出産直後のパートナーのダメージを少しでも解消したい」という想いと「新生児としっかり向き合い育児をしたい」と考え、2か月の育児休業を取得しました。取得のきっかけ、どのように取得期間を決めたかや、育児の奮闘ぶりなどを和田さんが語ってくれました。

思い切って、2か月の育児休業にチャレンジ。

考え方はそれぞれ違って当然ですが、男性が2か月間の育休を取るということに私は少しの迷いもありませんでした。理由の一つは、第一子の長男が生まれた後に妻が産後鬱のような状態になってしまったので、産褥期(一般的に6~8週間ほど)のダメージを少しでも解消してあげたかったから。前回は里帰りして体を休ませることができたのですが、今回は長男が小学校に通っていることもあり、我が家で産後を過ごすことになった妻の体調をケアしたかったのです。

もう一つは、父親として育児にしっかりと向き合いたかったから。妻が実家に帰っていた前回の新生児期は何もできなかったので、今度こそは人生にニ度と訪れないであろう新生児の育児を体験しておきたかったのです。育休を取得できたことを妻に伝えたら、「取れたんだ!よかったね!」と言って安心してくれた様子でした。

驚き・歓びの連続と、アタフタ・ドタバタの数々と。

勇んで育休に突入したものの、毎日がまさにドタバタ劇。新生児は好きなときにおっぱいを飲み、ウンチをし、寝ては目覚めて、こちらのことなど考えず大きな声で泣き叫びます。長男の出産時も育児の勉強はひと通りしていたのですが、沐浴は新生児の体にガーゼを覆ってからお湯をかけるとされていたのに今ではガーゼはよくないとか、長男が生まれた9年前の情報と変わっていることも多くてサイトや本などで調べ直しました。

毎日、買い物や料理、洗濯、掃除、長男の宿題のチェックなど、やらなければならないことも山積み。中でも一番苦労したのが、食事の献立です。毎日レトルトやインスタント食品という訳にもいかないので、長男が好きな料理を作ってあげたり。働きながら家事・育児もこなしている皆さんって本当に凄いな!と改めて感じ入りました。新生児って、触れたら骨が折れちゃいそうな位に華奢で、顔もお猿さんみたいにしわくちゃなのですが、それさえもがすごく愛おしくて。2か月と言わず、もっと育休をとりたかったというのが正直なところでした。

育休でやっておくべき事、知っておくべき事。

取得実績は当社にもあったものの男性社員が2か月もの育児休業を取るのは、私が初めて。上司や同僚が温かく受け入れてくれたのでほっとしました。とはいえ負担をかけてしまうのは確実なので、業務をできるだけ標準化しマニュアルを作成するなどの準備を怠らなかったつもりです。

予想外だったのは、出産が1週間早まったこと。ちょうど業務の引継ぎ途中で、育休をを前倒しするわけにもいかず仕事と産後サポートで大変なことになったので、育休期日の届け出はぎりぎりまで状況を見極めてからをお勧めします。また、誤算だったのは、育児休業給付金のタイミングです。育児休業給付金は育児休業を開始してからおよそ2か月後に支給されるのですが、これをしっかり確認しておらずその間、収入がなくなってしまったのは予想外でした。ただでさえ、産後は必要なものも多く出費がかさみますし、うちは妻が個人事業主のため出産手当金も無く、厳しい状態になってしまいました。今後取得される方は注意すべきポイントだと思います。

私の経験や想いを込めた、男性向け「育休取得ガイドブック」。

育児休業を取得する上で、一番難しかったのが情報収集です。当社の規定には当然、期間や手続きなどの記載はありますが、休業中の収入面などについては自分で調べるしかありませんでした。ネットで検索しても新旧様々な情報が溢れており、どれが正しい最新情報か判別するのにも時間がかかりました。

そんな中、当社「ダイバーシティ推進委員会」に推薦され、男性向けの「育休ガイドブック」作成に参加しました。このガイドブックには、規程には記載のない「育休のメリット」「育休取得時の収入」「会社や職場で理解を得るために行う事」など、私が調べたことや考え、経験がまとめて分かりやすく掲載されています。今後、多くの男性社員が育児休業を取得することと思いますが、その中で出てきた色々な不安や気付きを改訂版に反映することで、より良いガイドブックになっていくことを期待します。